【キタカミプロローグ】レイドヤバイガチドゲザブリ(エルレイド+弱保ガチグマ構築)【83位(R1768)】

こんにちは。たこやきです。
今回はポケモンの公式大会、キタカミプロローグで使用したレイドヤバイガチドゲザブリ構築(以下エルレイド+弱保ガチグマ構築)の構築記事を寄稿します。

■大会結果


■使用構築

■構築経緯

まず最初に、今回のルールではフェアリーを半減できる強いポケモンが少なそうだったので、アブリボンが強いと思い構築を組んだが、不意のスカーフや追い風ミラーへの対応が大変だったので、トリックルームを軸にして、ブリムオンをエースにしようと考えた。
その結果第2回の練習会で3位となり、軸の方向性として間違っていないことが確認できた。

しかし、初手イエブリでトリルを通して勝ちきるには以下の課題があった。
①初手で下記の選出をされるとイエブリ2匹とも倒されてしまうケースが多い
A.炎ポン+炎ポンより遅い高火力アタッカー
 HB特化のイエッサンでも炎ポンのテラ蔦棍棒が耐えられないため、炎ポン+隣でイエブリ2匹とも倒されてしまう
(HBイエッサンは剣盾時代のA特化A+1ザシアンのきょじゅうざんすら50%の乱数なのになんだこの鬼)
B.イッカコノヨ
 いのちがけ+ネズミ斬のタイプだとイエブリ2匹とも倒されてしまう
C.範囲技+範囲技
 このゆびで吸えない相手。サナガブ、ガチヤバ、阿武隈、ばくおんぱジャラヤバ等

②使用可能ポケモンの中で高火力範囲技トリルエースがいないため、トリルターン中に倒しきれない
コータスや原種ガチグマのようなお手軽高火力な範囲技を出せるトリルエースがいないため、イエブリでトリルを貼っても5ターンしのがれてしまうことが多かった
(ここは自分のトリパ練度不足が大きく影響してそうだが)
もちろんトリル2週目を回す方法もあるが、自分の生活スタイル上、腰を据えて対戦できる時間は家事育児が終了する23時前後から寝るまでと短いため、短期間で試合数をこなすインターネット大会ではできるだけ短期決戦をしたかった
そのことを踏まえて上記2点を解決する方法を考えた
①を対策するのは簡単で、イエブリのテラスタイプを耐性テラスにすればよかった
しかしそうするとトリルするためにテラスを切るので、結局②の火力不足の課題が解決しなかった
そこで初手イエブリという前提を捨て、各課題を対策できる組み合わせ、立ち回りを探したところ
①-A(単体高火力アタッカー×2)対策にイエッサン+行動保証持ちトリル持ちアタッカー
①-B(イッカコノヨ)対策にイエッサン+ネズミ斬を耐えるトリル持ちアタッカー
①-C(範囲技×2)対策にイエッサン+ワイドガード持ちトリル持ちアタッカー
②対策にイエッサンがこのゆびをちらつかせながらバトンタッチを行い、後続からエースを降臨させて①対策のアタッカーと並べる
とした
しかし①-ABC対策にトリルアタッカーも兼ねれるいいポケモンがいなかったため、①対策ポケモンでイエッサンの後続から出てくる範囲技エースを味方殴りして弱点保険を発動させて、範囲技エースで相手を倒すことにした

②のエースだが、範囲技トリルエースの器がありそうなのはブリムオンとアカツキガチグマ(以下ガチグマ)だった
その2匹どちらかに対して(一致テラス後も)味方殴りできて、①-ABCの最低2つを対策できる条件でポケモンを探したところ、ガチグマをしんくうはで殴れるきあいのタスキエルレイドが当てはまった
エルレイドならば、ガチグマのノーマル打点を半減する鋼、岩に対し格闘打点で抜群を出せ、特性切れ味のおかげで耐久特化にしても火力もそれなりに高いため、イエッサン、ガチグマの相棒としてぴったりだった。(トリパとしてSが少し早いのが懸念)
エルレイドにタスキを持たせればワイドガードも覚えるため①-A,Cが対策でき、残りの①-Bはネズミ斬を無効にでき、自分で積んで殴って回復できるヤバソチャに雑に決定した(考察不足)

こうして、基本選出イエッサン+エルレイド、エースとしてガチグマ。裏選出用にヤバソチャまで決まり、後の2匹は、ガチグマが苦手なローブシン、ドドゲザン、サマヨール、ブリムオンと戦えるブリムオン、ドドゲザンに雑に決定した(考察不足)

■個体紹介


構築の起点。
努力値配分
前述の通りHBにしても高火力アタッカーに対しては一撃で倒されてしまうので、特殊技相手には生き残ってバトンタッチ、単体技が多い物理についてはこのゆびとまれで早々に退場してもらうため、HDぶっぱ
ようき岩水草ポンの蔦棍棒くらいなら耐えるので、中火力単体技2体の攻撃くらいならこのゆびで吸える

◆持ち物
相手の特殊攻撃をできるだけ受けてバトンしたいのでサイコシード
これによってバトン先のガチグマがチョッキを着たまま守れる弱点保険をもった熊へと変貌する

◆テラスタイプ
B4振りでも炎ポンのテラ蔦棍棒やネズミ斬を耐えれる岩、ただし前述したとおり基本耐性テラスは切らない

◆技
攻撃技は少しでも置物にならないためのサイコキネシス
補助技は構築の軸技であるバトンタッチ、トリックルームこのゆびとまれ

◆個別立ち回り
初手に出す
物理相手にはこのゆびで早々退場、特殊や補助相手にはバトンタッチでとにかくイエッサン♀をトリル中に場に残さないことを心掛ける
イエッサン♀が構築にいることで相手の範囲技持ちを初手に誘導しやすいので、バトンタッチで後発に回ることで、相手の後発の単体高火力アタッカーから、こちらのエースを守ることができる


構築の起点②
努力値配分
防御が低すぎるのでHBぶっぱ。。。したけどタスキを持たせたのでHDのほうがよかったかも
Sを最遅にしたことでトリル下で相手のS振りドドゲザンより早く行動できることが何回かあって笑顔になれた

◆持ち物
上述の通り行動保証のためのきあいのタスキ
発動回数はそれなりにあったが、メンタルハーブでもいいかも

◆テラスタイプ
ハイパーボイス、しゃかしゃかほう、マジカルシャイン等の範囲技に対してワイドガードを押さずにトリルしたいとき用にはがね
ただしこれも上述の通り基本耐性テラスは切らない

◆技
味方のガチグマを殴るためのしんくうは
ガチグマの攻撃を半減するはがね、いわに打つためのせいなるつるぎ
初手のイエッサン+エルレイドが範囲技×2や大爆発で倒されそうな場合に打つワイドガード
構築の肝のトリックルーム

◆個別立ち回り
基本的にトリル→バトン先のガチグマにしんくうは→ガチグマが倒せない相手にせいなるつるぎの流れで動く


この構築のエース
努力値配分
HD:C特化ガチグマのブラッドムーン耐え
HB:A特化炎ポンのテラ蔦棍棒耐え
   A特化水ポンの蔦棍棒最大乱数以外耐え
と調整をしているが、味方のエルレイドに殴られるので調整が活きる機会はほとんどない

◆持ち物
構築の肝のじゃくてんほけん

◆テラスタイプ
火力アップのノーマル
C+2ノマテラハイパーボイスでも耐久振りニョロトノを倒せないくらいなので、耐性テラスだと火力不足になる

◆技
トリル切れ後に一矢報いるしんくうは搭載
対ドドゲザン用にだいちのちからがほしい場面が何度かあったが、しんくうはで勝ちを拾った試合のほうが多かった

◆個別立ち回り
イエッサンの裏から出して、エルレイドに殴られてから相手の残数をできるだけ減らす


努力値配分
HB:半減実込みでA特化炎ポンのテラ蔦棍棒耐え
HD:C特化ガチグマのだいちのちから耐え

◆特性
後発でしか出さないのと、いかく持ちが少ないためそうだいしょう
そうだいしょう+1でA特化より少し火力が低いくらいになる

◆持ち物
炎ポンの前でもテラスを切らずに強気で動かすためオッカのみ
正直ヨプのみのほうがよかった

◆テラスタイプ
後発に回ることがほとんどで相手の後発オーガポンと対峙することが多いため、水草炎を半減できるドラゴン

◆技
相手のガチグマ、ドドゲザンを狩るためのけたぐり搭載
壁構築が想像以上に多かったのでかわらわりの方がよかったかも

◆個別立ち回り
基本的に4体目として出して、トリル最終ターン等相手が守ってきそうなタイミングで剣舞して、トリルが切れた後にふいうちで相手を縛る

努力値配分
H:10n-1

◆持ち物
火力を少しでも出すためいのちのたま

◆テラスタイプ
エルレイドと同様の理由ではがね、ただしこちらもテラスはほとんど切らない

◆技
おさきにどうぞを搭載して、味方のガチグマを相手の最遅ローブシンやドドゲザン、また相手のブリムオンと最悪同速勝負ができるようにした
本当に全く使いどころがなかったので素直にまもるかマジカルフレイムでよかった
1回だけ、トリル下で味方のガチグマより遅い相手のドドゲザンに、味方のガチグマが行動する前に弱点保険を起動してもらうために、相手のドドゲザンにおさきにどうぞした
嬉々としてブリムオンにアイアンヘッドが飛んできて泣いた

◆個別立ち回り
基本的に4体目として出して、ガチグマと一緒に範囲攻撃連打 or ブラッドムーン+サイコフィールド下サイコキネシスの高火力技で相手を倒していく
イエッサンがバトンで裏にいる場合は、2回目のトリルを視野に入れて大事にする(なのにまもるがないのが本当にダメ)

ほぼイッカコノヨ専用で、トリパミラーにたまに出す
努力値配分
HC特化
オボン込みでA+1のスタック0憤怒2耐えとか調整した方が絶対いい

◆持ち物
適当にオボン

◆テラスタイプ
対コノヨなので憤怒をスカすノーマル

◆技
トリル中の爆発力を上げるためにわるだくみ
最強技であり超戦犯技のしゃかしゃかほう
レート1800まで絶対に負けられない崖っぷちの戦いで、わるだくみを積んだこいつがしゃかしゃかほうを2体両外しして負けた試合は忘れない。絶対にだ。

◆個別立ち回り
イッカコノヨに対して、イエッサンでこのゆび+ヤバソチャでトリルをすれば、コノヨいのちがけ→イッカネズミ挑発のパターン以外はトリルを決められる(なら持ち物メンタルハーブがいいのでは)
いのちがけ以外のイッカコノヨはまもるを多用するので、耐久力を活かしてわるだくみを積んでから安全に殴る

■選出パターン+立ち回り

◆基本選出
 先発:イエッサン+エルレイド
 後発:ガチグマ+ブリムオン or ドドゲザン or ヤバソチャ
・VS 単体高火力+α (例.炎ポン+なにか、イダイトウ♂+ニョロトノ、イッカネズミ(構築にコノヨザルなし)+なにか)

イエッサンこのゆび、エルレイドトリル
→初手でイエッサンが退場するので2ターン目にガチグマが無償降臨して暴れる

・VS 範囲技×2 (例.サーナイト+ガブリアスアブリボン,ガチグマ,ヤバソチャ,ジャラランガ,シャンデラ,イダイトウ♀等)

イエッサントリル、エルレイドワイドガード
→2ターン目にイエッサンバトンタッチ、エルレイドワイドガード
ほとんどの相手がエルレイドのワイドガードをケアしつつ単体技+範囲技を打ってくるので、1ターン目はイエッサンもエルレイドも生存が可能
2ターン目は相手視点だと自分のポケモンは無傷なので、イエッサン+エルレイドの攻撃を耐えて、1ターン目に単体攻撃していない方に単体攻撃+範囲攻撃をして数的有利を取りたくなる。
そこで2ターン目にイエッサンバトンタッチ、エルレイドワイドガードをすることで、バトン先のガチグマも、エルレイドも生存が可能になり3ターン目から弱保起動して攻めに転じられる

・VS オーロンゲ+ガチグマ

イエッサンバトンタッチ、エルレイドトリル
→2ターン目にエルレイドで弱保起動、ガチグマでガチグマにノーマルテラスブラッドムーン
ほとんどの相手が、初手エルレイドの格闘打点を警戒してガチグマまもる+オーロンゲリフレクターから入ってくるので、無傷でガチグマ降臨+トリル成功ができる
2ターン目相手はひかりのかべを貼りつつガチグマを動かしてくるが、C+2ノーマルテラスブラッドムーンは壁込みでも相手のガチグマは耐えられないので、相手のガチグマを楽に処理できる
一度だけ初手にエルレイドにブラッドムーン+ソウルクラッシュされて泣いた(匿名TNだったのでわからないが、絶対再戦だったと思ってる)
相手がガチグマではなく、積みエースの場合でも相手は初手リフレクター+積み行動なので、上記と同様の動きで対処可能(水ポン以外)

◆イッカコノヨ入り
 先発:イエッサン+ヤバソチャ
 後発:ガチグマ or ブリムオン or ドドゲザン

イエッサンこのゆびとまれ、ヤバソチャトリル
コノヨザルがいのちがけの場合はイッカネズミがヤバソチャに打点がないためトリルが楽に通る
ビルド型の場合はほとんどがイッカネズミがこのゆびとまれ、コノヨザルがビルドアップから入るため、トリルが通る
2ターン目の相手の行動はイエッサンのこのゆびがあるため
①イッカネズミ:このゆびとまれ、コノヨザル:イエッサンにドレインパンチ
②イッカネズミ:まもる、コノヨザル:テラスしてイエッサンにドレインパンチ
③イッカネズミ:イエッサンに挑発、コノヨザル:まもる
となることが多いので、ヤバソチャがわるだくみ、イエッサンがバトンタッチ、交代先はコノヨザルがまもってない場合はガチグマを出して弱保を起動してもらうことが多い(相手の裏を見て決める)
うまくいけば3ターン目にC+2が場に2体揃うので、後はフレンドガードの上から高火力を押し付けていく

■重いポケモン、構築

ムクホーク+ムクホークより遅いネズミ斬イッカネズミ:
イエッサンがムクホークにワンパンされるので、エルレイドがネズミ斬でテンパンされる
かと言ってヤバソチャを出すと挑発される
上位レートのこのペアにはほとんど勝てなかった。今考えるとトリル失敗するくらいならエルレイドに耐性テラス切ればまだ試合にはなったのに、当時はガチグマのノーマルテラスの火力を出すことに頭がいっぱいだった。反省。

ふういんシャンデラエルレイドから打点がないため、居座られるとトリル展開がかなり厳しい

眼鏡トリックサーナイトサーナイトにはエルレイドがワイドガード、イエッサンがトリックルームから入るので、ワイドガードがバレた上でイエッサンの技がトリックルームで縛られるのがかなり厳しい

剣舞水ポン:ガチグマのC+2ノーマルテラスブラッドムーンでもD+1の壁下水ポンが倒せず、ガチグマが返り討ちに会う

スキルスワップサマヨール:仲間大会で1度当たったのがトラウマ

■構築の使用感想

とにかく初手のイエッサン+タスキエルレイドのトリル展開が安定した。
パーティーからガチトリルなのはわかってもエルレイドのトリルがあまり読まれないので、このゆびをしなくてもイエッサンのトリルを警戒して自然に攻撃が集中するため、強気にイエッサンバトンタッチ+エルレイドトリックルームを押せた。
その結果上記のムクホーク+イッカネズミとふういんシャンデラ以外で初手のトリックルームを失敗しなかったのが非常によかった。
考察不足で、明らかにいらない技や努力値調整になってるポケモンも多々いる中で2桁順位を残せたので、構築にポテンシャルはもっとあったと思う。もったいない。
イエッサンのバトンタッチでエース降臨+隣でトリックルームは、剣盾のミミガエン(トリル+捨て台詞)程ではないが、それと似たような動きでトリパ全般に汎用性がありそうなのでぜひ試してほしい。(失敗すると相方を倒されて場にただ一人残されたイエッサンがバトンタッチする悲しい絵ずらになるので注意)

以上になります。ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございました。